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ゴゾ島から近辺の島々を遠望

定年後をどうやって暮らそうか、と思案している方々へ

地中海の島々
オルテジア、マルタ、クレタ

地中海には幾つ島があるのだろう。大き目のもあるが、小さ目のもある。小さくても有名なのがあれば、大きいのに名が知れ渡っていないのもある。無人のもある。が、一国を成しているのもある。ギリシャには227の島があることになっているが、どうやって数えたのだろう。
 
キプロス、シチリアに滞在して知ったのは、これらの島々が大国の足場にされて苦労した歴史だった。コルシカとサルデーニアはどうか。強国の間で、ピンポン玉のように遣り取りされて今日に至る。いずれも5千年、7千年からの歴史がありながら、自らの文化というものを築けたという形跡もない。いや、例外がある。クレタ島にはミノア文明というのが発祥している。何が違ったからか。
 
話は変わるが、ロシアがウクライナに侵攻した結果、世界中が燃料危機に陥った。ロシアの安価な燃料に寄りかかっていたヨーロッパは震え上がった。ドイツは67パーセントの石油をロシアに頼っていた。イタリアは100パーセントと聞いた。フランスは燃料の70パーセントを原子力発電で賄っているので、その影響は少ない。英国も、北海の石油で助かっている。ともあれ今こそ地球温暖化の元凶である化石燃料を排して、クリーンエネルギーに移行する時だ。ところがクリーンエネルギーの使用促進を叫ぶ前に、化石燃料の値段が、所によっては4倍にも跳ね上がって、泣き声の方が高い。
 
折りしも、私は住んでいた家を売ってホームレスになったので、当面は連れの家に転がり込んで住み込み家政婦になった。家事をする代わりに家賃タダ。燃料費もタダ。しかし10月、11月までは良いとして、12月以降の冬はどうしよう。連れは高騰した燃料費を払うのはキャピタリズムの思うツボにハマることだとして、暖房スイッチを入れないのだ。11月でも暖房無しでは寒いのに(私の部屋には暖炉があるので、庭に幾らでも転がっている薪を運んで来て燃やしてくれた)、真冬になったらどうしよう。そうだ、地中海の暖かい島を選んで家を借りよう。

という訳で、地中海の地図を眺めて住居漁りをした。暖房が不要な暖かい島はどれか。同時に、夏に備えて寄港地選びも兼ねよう。メッシーナ海峡を通るので、シラクーザ(Siracusa)に進んで冬を越し、翌年イオニア海に進もうか。シラクーザはかつて地中海貿易の中心地だった。港が完備しているに違いない。決まり。マルタ島はシチリアより南にある。しかし温度を調べると、似た様なものだ。それに、私が目指す方角は東。マルタはシチリアから近いとは言え、航路からは逸れる。止めよう。いや、待て。行かないからこそ、行ってみよう。いや、つまり、ボートでは行かないから、飛行機で飛んで、見て来よう。決まり。12月はシラクーザ。1月はマルタ。
 
では2月は何処へ行こう。チュニジアは古代のカルタゴがあった土地。以前から行ってみたい土地の一つだ。それにチュニジアは安い。しかし物色してみると、どれもこれも室内の有様がチグハグで住みたいと思えない。そもそもチュニジアにボートを持って行くつもりはないのだから、今回の避寒地3ヶ所のうち2ヶ所までがボートを持って行くつもりのない所では、寄港地選びには役に立たない。じゃあ、何処か。クレタ島。クレタ島には36年前に1ヶ月を過ごしたが、子供達が小さかったので、ゆっくり見て歩くことなど出来なかったことは以前に書いた。今は自由の身になったのだから、じっくり見て来たい、と書いた事も覚えている。そもそも何故クレタ島には文明が発生し得たのか?これは知りたい。決まり!
 
という訳で、この冬は地中海に浮か三つの島に、1ヶ月ずつ住むことにした。シラクーザは突端に突き出たオルテジア島に住居を定めた。遺跡の前に立っている家という触れ込みだった。島全体が、その古来の姿をとどめている事からユネスコの世界遺産に指定されている。マルタでは、首都のバレッタ(Valletta)は高くて手が出ない。しかし素敵なアパートがあった。海を見下ろすテラス付き。テラスの引き戸は大きなガラス戸で、まるで海の上に浮かんでいるような気分になるだろう家で、惚れ込んだ。だが、待てヨ。いくら小さい島とはいえ、北東の端近いセント・ポール湾に面している。それに、何処にでもあるような味も素っ気もない通りに立っていた。これじゃあ、つまらない。いっそゴゾ島(Gozo)に行こうか?いやいや、それでは引っ込み過ぎ。サイトを変えてみた。あっ、と息を呑んだ。一番最初に出てきた物件が、湾に面した素敵なマンションで、バレッタの隣のサン・ジリアン(San Giljan)にあった。しかも値段も予算内。最後に、クレタ島。前回は西側にあるハニア(Chania)に滞在した。海に面した通りにレストランが立ち並び、夏休み用の貸マンションがその周囲を埋め尽くしていた。夏の海水浴客向け。しかし遺跡を巡るなら、クノッソス(Knosos)に近いイラクリオン(Heraklion)に住むべきだ。サンセット・ラクチュリー・スイートというのがあった。直訳すれば「日没豪華スイート」。写真を見ると、日没を背景にバルコニーに置いたテーブルにワイングラスが載っている。「日没を見ながら、ワインが飲めますヨ」という事らしい。気に入ったのは場所と値段。シラクーザとマルタは両方とも1ヶ月30万円を超える。しかしイラクリオンのは23万円で、2.5割安。場所は市の中心に近くて、何処へも歩いて行ける。クノッソスへもバスで20分。という次第で、3件全て予約あいなり。

今回は3ヶ月間イギリスに戻らないで、3箇所を転々と渡り歩く予定。(2022年8月記)
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