バコ国立公園。サラワク
定年後をどうやって暮らそうか、と思案している方々へ
避寒地 その4 サラワク・ボルネオ
クチン
冬の到来
イギリスの家は寒い。天井が高い上に、隙間風が入る。暖炉に火を入れて、燃える木の香りが部屋に満ち、火のはぜる音を聞き... というのは、詩的かもしれないけれど実際的ではない。薄寒い状態で、体も気持ちも悴む。暖かい所が良い。
世界地図を頭に浮かべる。緯度で測れば、冬でも温暖なのはシチリアが北限。しかし冬はエジプトでも冷え込む。エジプトの土地はその殆どが砂漠だから、冬は寒暖の差が激しい。昼は夏服で良いが、夜はコートが要る。アブ・シンバルを訪れた時は、早朝に目的地に着くためにナイル川を宵の口にバスで発った。真冬の身支度をするようにガイドに忠告された。夏ナイロビ空港に着いた時、迎えに来ていた友人がキルテイングのコートを着ていて意外だった。ナイロビの標高は1795mだから、夜は冷えるのだった。昼間は...とか、平地なら...とかいう条件付きでない、掛け値なく、平均して暖かい所は何処か。北アフリカは、条件付きになりがちだからやめておこう。カリブ海も、冬は高いから論外。冬の方が良い土地は、サテ、何処か。... 東南アジア。冬は気温も湿度も過ごしやすい程度に落ち着く。
35年前、息子は8歳、娘は3歳になっていた。そこで夏休みの2ヶ月をマレー半島で暮らした。娘は小さなリュックにオモチャを入れ、息子は地図などを、親たちは大きなリュックを背負って。先ずバンコックへ飛び、半島の東海岸を下ってシンガポール迄行き、その後は西海岸に沿ってバンコックへ戻った。山間地には入らなかったが、しかしマレー半島は「見た」という気がする。フィリピンは7641の島々からなる国だから、水の国だ。美しいだろう。ギリシャの島は227だから、フィリピンでは「おーい」と呼べば、隣の島から「おーい」と応えるぐらいの密度で島が点在しているのだろうか。行ってみなければ分からない。しかし彼の国は保安が案じられる。政情の安定は如何に、という意味では、ミヤンマーもカンボジアも「おおらか」に暮らせるかどうかは分からない。いや、何より、東南アジアの国々は、日本人が気楽に行けるような所ではない。戦後70年が過ぎたが、だからと言って汚点が帳消しになるわけでもない。では止めておこうか。いや、避けることによって帳消しになるのではあるまい。知ることによって、それは始まるのだ。
ボルネオはインドネシアの島の一つだが、北部はインドネシアではない、マレーシアの一部だ。「サンダカン 死の行進(Sandakan Death Marches)」があった土地だ。そしてオランウータンが生存する。しかしそれ以上は知らない。知ろう。行ってみよう。
世界地図を頭に浮かべる。緯度で測れば、冬でも温暖なのはシチリアが北限。しかし冬はエジプトでも冷え込む。エジプトの土地はその殆どが砂漠だから、冬は寒暖の差が激しい。昼は夏服で良いが、夜はコートが要る。アブ・シンバルを訪れた時は、早朝に目的地に着くためにナイル川を宵の口にバスで発った。真冬の身支度をするようにガイドに忠告された。夏ナイロビ空港に着いた時、迎えに来ていた友人がキルテイングのコートを着ていて意外だった。ナイロビの標高は1795mだから、夜は冷えるのだった。昼間は...とか、平地なら...とかいう条件付きでない、掛け値なく、平均して暖かい所は何処か。北アフリカは、条件付きになりがちだからやめておこう。カリブ海も、冬は高いから論外。冬の方が良い土地は、サテ、何処か。... 東南アジア。冬は気温も湿度も過ごしやすい程度に落ち着く。
35年前、息子は8歳、娘は3歳になっていた。そこで夏休みの2ヶ月をマレー半島で暮らした。娘は小さなリュックにオモチャを入れ、息子は地図などを、親たちは大きなリュックを背負って。先ずバンコックへ飛び、半島の東海岸を下ってシンガポール迄行き、その後は西海岸に沿ってバンコックへ戻った。山間地には入らなかったが、しかしマレー半島は「見た」という気がする。フィリピンは7641の島々からなる国だから、水の国だ。美しいだろう。ギリシャの島は227だから、フィリピンでは「おーい」と呼べば、隣の島から「おーい」と応えるぐらいの密度で島が点在しているのだろうか。行ってみなければ分からない。しかし彼の国は保安が案じられる。政情の安定は如何に、という意味では、ミヤンマーもカンボジアも「おおらか」に暮らせるかどうかは分からない。いや、何より、東南アジアの国々は、日本人が気楽に行けるような所ではない。戦後70年が過ぎたが、だからと言って汚点が帳消しになるわけでもない。では止めておこうか。いや、避けることによって帳消しになるのではあるまい。知ることによって、それは始まるのだ。
ボルネオはインドネシアの島の一つだが、北部はインドネシアではない、マレーシアの一部だ。「サンダカン 死の行進(Sandakan Death Marches)」があった土地だ。そしてオランウータンが生存する。しかしそれ以上は知らない。知ろう。行ってみよう。









