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定年後をどうやって暮らそうか、と思案している方々へ

始めに​
Picture
2015年12月撮影
自己紹介

​私の氏名は、八寿子・片岡・Halliday。英語の名字は結婚後に付け足したもの。

イギリス人の夫に従いて日本を出て以来、ウェールズに3年半、ロンドンに4年、イエメンに4年、子供達の教育のために再びイギリスに戻って、以後28年間ロンドン郊外のサリーに在住。結婚及び育児のために何度か職を変えて、現在は自由の身。

ご教示その他は [email protected]


始めに

64歳を過ぎた頃、時計と追いかけっこをしながら暮らすのが嫌になった。何といってもセセコマシイ。もっとおおらかに暮らしたい。ちなみに仕事場では、トップが変わったおかげで面倒が絶えない。やめよう!
 
じゃあ代わりに何をするかというと、私の場合ははっきりしていた。夫が亡くなった10年前から、コツコツと訓練に勤しんできたボートのナビゲーション技術で、地中海に行こう!
 
ボートは南仏に置いてある。過去5年がかりで、テムズ川から海峡を渡ってフランスのサン・マーロ (St. Malo) に入り、ランス河を上って運河伝いにブリタニーを縦断し、ビスケー湾に出て、改めてジロンド河から南仏目掛けて現在あと百メートルで地中海、という所迄来ているのだ。腹を括って、出かけよう!
 
とは言え、地中海はアフリカ側でも冬は寒い。しかも水の上に浮かんでいれば、寒さもいや増す。その上、港の中に停泊していても、当然風に吹きまくられる。じゃあイギリスに戻って、冬は毎日毎日雲が覆いかぶさる空を見て暮らすか。そんなのは嫌なこった!
 
要は暖かいところを求めて、私が動けばいいのだ。ボート仲間には、そうしている人が多い。オーストラリア人の一組は、ボートを南仏に置いておいて、夏は南仏で、冬はオーストラリアで、つまり一年中夏の暮らしをしている。南アフリカ人の一組も同様。もっともデンマーク人の一組は、夏は南仏に来るが、冬は海も凍るデンマークに帰る。人さまざま。
 
渡り鳥は賢いけれど、故国を恋うる人の気持ちも解らないではないが、私は色んな所で暮らしてみたい。モーリシャスで1週間、スリランカで10日間なんていう休暇は、勤めがあれば仕方のない事だったけれど、所詮ホテル住まいは土地の人からは切り離されている。私は土地の人々の中に住んで、市場に行って買い物をし、その土地の産物を自分で料理して食べる方がいい。貸切バスで運ばれるのではなく、公共交通機関で動きたい。与えられるのではなく、自分で求めたい。とまあ、そう力まなくても良いのだけれど、何と言ってもこれが本心だ。

何処へ行こう









期間は?












​サイト選び







​住まいの大きさ











​値段
















​
隠居の利点







​オンライン予約

 用心の法






 助っ人募集












 
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サイト使用料







 
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 英語での遣り取り




​



​当面の予定

最後の日を務め終えて、どんなに嬉しかったか知れない。同僚たちが、今後の5年間を海で暮らすと豪語した私を、喝采を以って送ってくれた。時は春。夏が過ぎ、秋が来て、冬になった。さて何処へ行こう。私としては、やっぱり海の見えるところが好ましい。でも寒い海は遠慮したい。それに、海しか無い所でもつまらない。ボート仲間の一人が、毎年冬はボートを最寄りの港において、キャンピングカーでポルトガルの南部に行く。ポルトガル南部は暖かいが、文化の香りは乏しい。しかし、ポルトガルは観光ズレがしていない。そこで 「避寒地 その1」 は、リスボンから電車で40分程の所にある海浜町、カスカイス (Cascais) に決めた。あそこは会議で1度行ったことがある。2月だというのに天気の良い日は、海に足を入れても気持ちが良い程暖かかった。海に飽きれば、リスボンに行けばいい。


ところで、一冬丸ごとカスカイスに居たものだろうか?退屈しないだろうか、たとえリスボンが側に控えていると言ったって?ポルトガルで冬を過ごす友人は、彼の名はジョンというのだが、キャンピングカーだから退屈すれば動く。私は、キャンピングカーは無いのでそうはいかない。それにしても、そもそも「暮らす」という感覚が生じる期間というのは一体どの位の長さだろう。「一冬を暮らす」とは当然言うが、「三日を寝正月で暮らす」という言い方も落語では常套だから、つまり慣用を基準にするのは不明瞭だという事だ。ここは何と言っても経済性を基準にすべきだ。何しろ味噌・醤油を買い入れて使い切れない期間しか居ないのは、無駄だ。二つ目を買って、まだ残っているのに去る、というのも不経済。一番小さい容器に入ったのを買えば …1ヶ月?献立にもよる? しからば、再度基準を変えて…。イギリス人は、休暇に行く時は「週」の単位で出かける。「月」の単位で出かける人はチョット無い。気に入った。1ヶ月にしよう。そうすれば、間にイギリスに戻って所用を済ませるとしても、一冬に、まあ3箇所で暮らせるわけだ。


​行き先は決まった。期間もオーケー。飛行機の切符はオンラインで手配して、住まいもやっぱりオンライン。”villas to rent, cascais, portugal” と打ったら、ズラリと出てきた。(日本語で打っても、同じサイトリストが英語で出てきた。)一番目が “airbnb” のサイト。評判の良い会社だ。サイトの作り方に手抜かりが無い。当然これをクリックする。評判が良いからでも、手抜かりが無いからでもない。他のを見出したら冬が終わってしまうからだ。何しろ一つのサイトに数百の物件が並んでいるのが普通で、千を超えるのだってある。しかもコレと思う物件は注意深く写真を見て、条件もチェックする必要がある。


​次に住まいの大きさを決める。普通、ベッドルームが幾つあるかで家の大きさは測る。夫婦二人で出かけるならベッドルーム が一つあれば良いのだが、ベッドルームが一つしかない住まいは、概ね調度品も掻き集め的で、生活空間も手狭のようだ。私は基本的に一人で出かけるけれども、ベッドルームが二つあって、バスルームも二つある住まいも含めて検索してみた。そうすると、居間も箱的狭さではないし、娘たちが来ても、友人を招待しても、余裕をもって暮らせる。夫婦二人が客間もあって庭かベランダが付いている住まいを自宅に選ぶのと同じだ。1週間や2週間なら多少の狭さは気にならなくても、1ヶ月となると気になって来る。やっぱり我が家が一番、こんな事はもうやめようという事にもなりかねない。ただしプールやジム、それに共有ラウンジや広い庭がある住居はマンションには少なくないので、共有設備を計算に入れるのも一計。それに、共有設備を使うと友達ができる(休暇中は皆んな暇なのだ)。要は、何を基準に検索するかは個々に帰す。


​さて重要事 、すなわち値段。住まいの大きさと値段は概ね比例する。まあ、当たり前の事だ。そこでサイトのチェックに念が入る。言い換えれば、写真を丹念に見ていく。部屋の大きさ、間取り、インテリア、家具の質、絵や置物そして窓あるいはバルコニーやパティオからの眺め。庭付きの住まいは、庭の造りも大切な要素。自宅なら、こういった全てに気を配るのだから、長逗留の住まいにも同じ気配りをするのはトーゼン。ところで掲載の物件は、住み心地はさて置いて、全てを見てくれの良さに基準を置いて配置し、写真のアングルもアラを見せないように撮ってあることを念頭に置くこと肝要也。

こうした事を全て考慮して「住まい」が決まったら、値段と条件を基準に、さてホテル住まいとどっちが良いか、伴侶とよくよく相談の上、夫は、掃除も洗濯も惣菜の買い物も料理も洗い物もみんな分担する事を決心して選択に及ぶべし。とは書いたものの、実は 掃除婦込みの住まいがあるし、そういう所は洗濯機が備えてあるのに 洗濯も頼めて、皿洗い機は当然あるし、1歩外へ出れば レストランが軒を並べて呼び込みに余念がないというのは極普通。それも良い、時には。しかし基本的には全ての家事は自宅に居る時のように処理するとして、どの位の出費を予期すべきか… 。答えは明瞭。即ち、自宅にいるのと同じ金額を超えない、というのは謂わば鉄則。さもなくば、勢い先細る。これに飛行機代が加算されるのも忘れてはならない。


​良いことが一つ。冬場は、スキー場以外はシーズンオフ。つまり値段は半額。冬場に出かける、これは最大の利点。それに混雑もしていないから、気持ちもササクレ立たない。空っぽの道路を運転するのは気持ちが良いし、何より安心。 ところで、さらに一つ良いことがある。公共交通機関は、65歳以上だと言えば、ヨーロッパなら半額から3分の1になる。美術館や博物館も同様で、所によっては無料になる。”I am a senior citizen.” と言うのを、私がこよなく嬉しく思う理由はここにある。しかも、「ええ!ほんとう?」という顔をされたり、疑い深い眼差しを向けられたりすると、嬉しさもイヤ増して、ツイほくそ笑んでしまう。
 

​オンラインの予約は便利だが、オンライン特有の用心も必須であるのは周知の事。

​一番怖いのは、「着いてみると、そんな家は何処にも無かった」という場合だろう。そこで利用者の防衛策は何かといえば、クレジットカードを使用する事だろう。そうすれば、不慮の時にはクレジットカード会社に頼めば、当方の合法を証明できる限り全額取り戻せるし(予約したページ等、文面で予約を証明できる部分を日付込みでプリントアウトして置く事)、又その書類を保険会社に提出すれば、飛行機代その他の費用も大方は取り戻せる。ただし、クレジットカード会社は迅速だが、保険会社は時間稼ぎを旨とするようだから、その際は、あくまでも怒らずに忍耐で勝負。怒れば負け、心臓にも良くない。

​次は、問題が生じても誰も助けてくれないという事だろう。私の場合、airbnb に登録した時に、自分のメールアドレスを打ち違えて(アンタ馬鹿?なんて、そんな失礼なこと言わないで!メールを使い始めて、爾来(じらい)過去10余年の間に初めて起きた失態です。mail と打つべきところを mial と打ってしまったのです。つまり a を打った指より i を打った指の方がちょっと早かったから起きた事です)、何時まで経っても持ち主から返答のメールが届かなかった。代金は翌日に引き出されていたので承諾されているはずだが、さて、どうしたものか。こういう場合、助けを求めて ”help” をクリックしても、予想される「緊急事態」を連ねた画面が出てきて、私の場合に当て嵌まるものを選択させられるのだが、すると次の画面が出てきて又選択させられ、さらに又、と延々と続いていくので、いつまでも「助けて」もらえない。結局助けてくれたのは I T 専門の知人で、私のスペルの間違えを見つけ、どうやったのかは知らないが、持ち主からの返答を引き出してくれた。それが出かける1週間前だったのだから、危うかった。サイトのヘルプはヘルプにならない。I T が得意の人を(例えば息子)を、あらかじめ物色しておくに若くは無い。その点、Owners Direct は電話番号を掲載しているので、急の場合には電話ができるし、したがってskype か zoomでの応答も可能になる。

ちなみに、airbnb はサイト使用料をとるが、 Owners Direct には不要だ。が、不要な代わりに用心の網も無い。Airbnb は借り手のヘルプはしないが、貸し手の選択は、サイトの設定でするようだ。つまり I T 技術の点で「抜かりが無い」と評されているのだ。しかし私には、借り手に降りかかった災難の責任逃れにも「抜かりが無い」と見える。彼等の、永遠に続くかと思える Terms & Condition を、私は全部読んだのです。それを要約するなら「皆さんの要望が貸し手の都合と一致すれば、返事が二日以内に来ます。その際は、4桁の数字をテキストで皆さんの携帯に送りますから、それを使って貸し手のメールを読んでください。後は皆さんが、サイト上で貸し手と話し合って段取りするのです」。 あげくにテキストを送って来た先に逆探知したら、英語の全然分からない人が応答して来た。お手上げ!これでサービス料取るの?

​三つ目は英語での応答。日本人は中学の英語が頭に入っていれば、それで良い。私がイギリスに住み始めて一番役にたったのも中学の英語。それに会話ならテンポに乗って行かなければならないから待った無しだが、メールはその点モタモタ出来る。そもそも英語圏の国以外は、相手も外国語で遣り取りしているのだからモタモタするし、ヘンな英語を読解する羽目にもなる。だからお互い様で、その分、気も楽だというもの。しかし、それでも躊躇するなら、始めの数回は翻訳サイトを使えば良い。https://translate.google.com/m/translate


さて、私個人の願望としては、「避寒地その1」はポルトガルの海浜町カスカイスを選んだが、ここには12月から1月にかけて滞在。「避寒地その2」はキプロス島のパフォス。ここは2月いっぱい。「避寒地その3」はイタリアはシチリア島のパレルモに、3月から4月にかけて滞在したい。そして夏はフレンチ・リビエラを、風の吹くまま気の向くまま...というよりは、天気の顔色を伺いながら、風に逆らわないように、高そうな場所は上手に避けて、耳寄りな穴場を幾つか見つけたい、と言ったところ。(2016年5月14日記)
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